蟻地獄 / 板倉俊之
デビュー作『トリガー』から3年、
インパルス・板倉俊之、書き下ろし超大作!
芸人本の枠を大きくはみ出す入魂の傑作巨編!怒濤の436ページ!!
◎物語のはじまりは……
主人公・二村孝次郎は、幼馴染で悪友の大塚修平とともに、
カジノでの大儲けを計画する。
裏カジノでのイカサマを成功させ、大金を手に入れたかと思いきや、
案内された別室でオーナーの柏木にたっぷりと痛めつけられる。
イカサマは見破られていたのだ――。
修平を人質にとられ、期日までに300万円を準備するように要求された孝次郎は、
金をつくるために、一人青木ケ原樹海へ足を踏み入れる……。
五日だ。五日後の――六時二十三分だ。
それまでに金を作って
ここに持って来い
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圧倒的筆力、緻密に練られたプロットで
読む者さえも欺く本格エンタテインメント!
(amazonより引用)
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あのインパルス・板倉俊之の書下ろしの小説。
インパルスが好きできっと面白いと期待を持ちながらamazonで注文しました。
お笑い芸人が書いてる小説だから笑いをとったりする描写が多いのかなって思った反面、そんなことはなかったです。
これ本当に芸人が書いたの!??
個人的にはこういうちょっとドロっとした展開の本が好きなので読んでいてワクワクすることが多かったです。
流石サバイバルゲームが好きって感じが出てて。
割と長編(ページ数は400ページ超えていたハズ)だけど、そんな長く感じずむしろすぐに読み終えたって印象が強いです。
主人公は19歳の設定で、読んでる間に「あれ?これ本当に19歳?!」って思わせるほど頭が回転してます(笑)
こんな頭の回転がほしくて仕方がない!!!
いろんなところに伏線が敷いてあって「あ、さっきでてきたこれが!」「この描写がここで活きるのか!!」って表現が多々あるので飽きることなく読めます!
スピード感はすごく心地よく、バイオレンスな描写が多い割には読後感も嫌な気分にならなかったです。それくらいのスピード感ってことです!
ただ、オチがあんまり好みではなかったかな…って感じです。
(ここではもしこの記事を読んでくれて、読んでみようと思ってくれる人がいるかもしれないのでネタバレはなるべく伏せていきます。)
でも、スリリングな展開で楽しめるのでぜひお手元に。
なんのTVか忘れてしまったのですが、この本を書くのに2年近くの歳月をかけたとのことを言ってました。
もちろん本を書いて売れれば印税収入が手元に来るのです。
で、印税収入額を書いた時間で割って時給に換算するとなんと
400円/時間
らしいです(笑)